レッスン07. everってどういう意味?
"ever"という単語はよく目にしますが、日本語ではどういう意味なのか分かりづらい単語ではないでしょうか。
よく「かつて・今まで」と訳されますが、実はeverは日本語には馴染みのない特殊な単語でもあるのです。
everの意味は"∞(無限)"と非常に似ており、限界や制約がなくなり全ての範囲を指す言葉です。
例えば時間であれば
Have you ever been abroad?
あなたは今まで海外へ行ったことはありますか?
のように、この文章のeverは「今まで・過去全ての期間」を指しているわけですね。
それでは、未来についての文章で使うとどうでしょうか。
I will never, ever, ever, ever do that again.
私はもう二度と、絶対に、絶対に、絶対にもうそれをやらない。
上記のような未来について言った場合は「今後ずっと・未来全て」を意味します。
つまり時間におけるeverは過去だけでなく、現在・未来も含めて全ての期間を意味することになるのです。
他にも、期間であれば
for sixteen hoursだと「16時間」という意味になり、
for two daysだと「2日間」
for five yearsだと「5年間」
foreverだと「永遠に」
everだけ1つの単語としてくっ付いていますが、
forにeverを付けると期間が無制限になり、皆様もご存じのフォーエバー「未来永劫・永遠に」という意味になりますね。
時間だけでなく、場所・人・方法といった物事に関しても
whatever(何でも、とにかく)
whoever(誰でも)
however(どのような方法でも)
のように、物・人・方法に一切の制約がなくなり、全てが対象となります。
wherever(どこでも)
であれば、全世界・宇宙の果ても含むことになるわけです。
文章にすると
Whatever the reason is, what's done is done.
(どんな理由であれ、やってしまったものはどうしようもない。)
Whoever you are, I don't trust you.
(君が誰であれ、私は信用しない。)
However I tried, I couldn't make it.
(どんな方法を試しても、成し遂げられなかった。)
このような使い方が可能です。
ですので、everの意味を一言で言い表すなら「∞(無限)」に近い意味合いがあると感じます。
いかがでしたでしょうか。
everという言葉を日本語の一言で置き換えるのは難しいですが、everの持つ性質を理解する助けとなれば幸いです。
最後にeverを含む便利な表現をいくつか:
I'll do whatever it takes.
どんなに大変でもやってやる。
Will you ever forgive me?
いつの日か私を許してくれますか?
She's the smartest student I have ever seen.
彼女は私が今まで会った中で一番頭が良い生徒だ。